オドントティラヌス

Odontotyrannus

地域・文化:西ヨーロッパ


 ギリシア語オドントテュラノス(Odontotyrannos, Ὀδοντοτύραννος)のラテン語形*1。「歯の王」という意味。
 中世のアレクサンドロス伝説において、彼の軍勢がインド遠征のときに出会った怪物。角が生えたワニのようで、兵隊を一気にのみ込んだ。
 『アレクサンドロス大王からアリストテレス宛の手紙』という7世紀ごろのラテン語文書では「オドンタティランヌス」と呼ばれ、「象より大きく頭は馬のように黒々としていますが、額に三本の角をもっている」と描写されている。部隊を発見したこの怪物は、36人を殺し53人に重傷を負わせたのち、雨あられと降り注ぐ矢によって倒された*2

関連項目


参考資料 -


*1 資料/1070:286.
*2 資料/77:31.

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Last-modified: 2016-09-10 (土) 11:14:49