グリーンマン

Green man

地域・文化:英語


 顔から葉っぱが生えているという、彫刻のモチーフ。教会建築に多く見られる。
 転じて、この姿をした精霊的存在を意味するようになり、さらに森=豊穣の象徴であるとされるようにもなった。

 ※この「葉っぱの生えた顔」は、彫刻が彫られた当時も以前も以後も、一度たりとも「グリーンマン」という名前で呼ばれたことはない。「グリーンマン」というのは、あくまで民俗学の用語であり、そこを注意して理解しないと意味不明になってしまう。命名がなされたのは1939年にLady J. RaglanがFolklore誌に発表したThe 'Green Man' in Church Architectureにおいてであり、''づけがされていることからもわかるように、グリーンマンというのはあくまで便宜的な名称であった。
 だから、上の説明にある「転じて」以降の意味は20世紀に発明されたものである。
 この「葉っぱの生えた顔」に対して、何か特別な名前があった、という事実は、現在まで知られていない。唯一silvan(シルヴァン。ローマの森の精霊シルウァヌスのこと)と彫られているものが知られているが、シルウァヌスが「グリーンマン」のような姿で表現されたことはないので、彫刻家によるミスだとされている。

関連項目


参考資料 - 資料/275


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:39:25