地域・文化:ゾロアスター教
パフラヴィー語におけるアカ・マナフ(これはアヴェスター語形)のこと。
もともと「悪思」という意味のダエーワだったアカ・マナフは、『ブンダヒシュン』(「原初の創造」)ではその役割が固定されるようになり、とくに大天使の筆頭を務めるウォフマン(=ウォフ・マナフ「善思」)と対立するためにアフレマンが創造した存在だということになっている。そのため終末の日にアコーマンはワフマンに滅ぼされる。
『ザートスプラム選集』には、ザルドゥシュト(ザラスシュトラ)の家の前までワフマンがアコーマンを追跡したとき、ワフマンはアコーマンにその家に入るように促して、すぐにきびすを返した。そこでアコーマンは自分の目的を達成することなく欺かれて、その家を立ち去った、というよくわからない伝説が述べられている。
参考資料 - 資料/11:07