キマイラ

Chimaira, Khimaira, Chimaera, Chimera
Χίμαιρα

地域・文化:古代ギリシア


 合成生物を意味するキメラ、フランス語のシメールの語源。
  体の前の部分はライオン、胴は山羊、そして口から火を吐く怪物。また、体はライオンで、背中から山羊の頭が生え、尾は蛇である、ともされる。で、この怪物が地域を荒らしていたのだが、それを退治しに英雄ベレロポンテスがやってくる。彼はペガソスにまたがってキマイラの炎の届かないところから矢を打ち込んだ。そして弱ったところで最終的に鉛を投げ込み、その鉛が自身の炎によって溶かされて体内を焼いたのであった。
 キマイラの図像自体はギリシアにほど近いトルコの遺跡で確認されており、季節を象徴するものだったとも言われている(ただし、これは根拠のない仮説のようである)。

関連項目


参考資料 - 資料/375:105


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