地域・文化:トルコ
一部の現代トルコ語におけるドラゴンのこと。
「宇宙」「天空」「蒼穹の回転」なども意味するようで、トルコ文化におけるドラゴンと天空の関連を強くうかがわせるものでもある。
../ボケや../ネクが載っている11世紀に書かれたマフムード・カーシュガリーの『テュルク諸語集成』にもエウレン(Ewren, Äwrän)の項目があるのだが、短く「炉のかたちで造られたパンのかまど」としか書かれていない*1。1343年にエジプトで成立した中期キプチャク語に関する『タルジュマーン・トゥルキー・ワ=アラビー』(「テュルク語アラビア語解釈」)にもエウレン(Äwrän)の項目があるが、ここにははっきりとアラビア語で「トゥバーン」つまりドラゴンである、と書かれている*2。
参考資料 - 資料/369:491