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*ルキフェル [#d0b0489a]
CENTER:&size(25){Lucifer&br;};
CENTER:&size(25){Lūcifer};
地域・文化:悪魔学
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確認しときますが&br; 英語読みのカタカナ表記がルシファーです。ルシフェルは折衷的な読み方……?&br; 「ルシフェルが神を意味するエルを捨ててルシファーになった」なんていうバカな話をときどき見かけるが、もちろん、これは日本語ならではの勘違い(rとlを同一とみなすのは日本語に限った話ではないけど)。
ルーキフェル。~
キリスト教における悪魔の王。
'''lūcifer'''というラテン語そのものは、もともとは「明けの明星」(金星)を意味するだけだったが、明けの明星をサタンと同一視したオリゲネス『諸原理について』のルフィヌスによるラテン語訳以来、ヨーロッパ一般で悪魔サタンを意味するようになっていった。~
とはいってもすぐにルキフェル=サタンという図式が普及したわけではない。たとえば英語では、ウィクリフの時代前まで普通に「明かりを運ぶもの」という意味で使われていた。
各国語ではイタリア語でlucífero、イタリアのヴェッレトリでčífero、シチリアとシャンパーニュ方言(irpinatisch)でčífaru、イタリアのソーラでčifre̥、コルシカでarčífalu、カタルーニャ語でlluciferなどとなる。それでもluciferから派生したルーマニア語luceafer、古カタルーニャ語lluzer、スペイン語lucero、ポルトガル語luzeiraなどは今でも「金星」を意味している。また「元気な子供」「嵐」なんかを意味するように変わっていったところもある(([[資料/636]]:417))。
**関連項目 [#ndde496f]
-[[../ルチッベロ]]、[[../ルツィフェル]]、[[../パイモン]]、[[../サタン]]、[[../『アブラメリン』の魔神たち]]、[[../アーリマン]]、[[../ルシペル]]
-[[南欧/ルチッベロ]]、[[東欧/ルツィフェル]]、[[../パイモン]]、[[../サタン]]、[[../『アブラメリン』の魔神たち]]、[[../アーリマン]]、[[../ルシペル]]
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参考資料 -