付喪神

Tsukumogami
つくもがみ

地域・文化:日本・全国


 室町期の物語において、器物の変化した化け物のこと。

 古くなった動物の類が人をたぶらかすことも付喪神といったらしい。『冷泉家流伊勢物語抄』(宮内庁書陵部蔵)には、「つくもがみとは、百鬼夜行の事也。陰陽記云、狸𤞟狐狼之類百年致人恠喪、故名属喪神(ツクモカミ)といへり。是はりとうころうとう[狸𤞟狐狼等]のけだ物、百年いきぬれば色々のへんげ[変化]と成て人にわづらひをあたふ。是は必夜ありきてへんげをなすゆへに、夜行神ともいふなり。九十九といふ年よりへんげそむる也。仍百年に一とせたらぬつくもがみといふ。女九十九にはあらねども夜ありきて業平をのぞきてわびしく心くるしき喪(ワザハイ)をつくる故に付喪神(ツクミガミ)といふなり。……夜行神事、実義也」とある*1

関連項目


参考資料 - 資料/222:


*1 資料/1059:358.

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