地域・文化：北欧
別名:アルフ(alf)、アルフェン(Alfen)、アルプ(Alp)、エルヴ(Elv)、など。
複数形:エルヴズ(Elves)、エルフィン(Elfin)。
古英語:Ælf, Ylf, Alve, Alfe
英語:Elf, Elfe
西サクソン語:*Ylf(複数形だとYlfe)
マーシア、ケント語:*Ęlf
北ウンブリア語:*œlf
古高地ドイツ語:Alp
中世高地ドイツ語、現代ドイツ語:Alp
古ノルド語:Álfr
デンマーク語:Alf, Elv
スウェーデン語:Elf
古チュートン語:*Alƀo-z, *Alƀi-z。
『指輪物語』にも登場する、スカンジナヴィア起源の妖精。ゲルマン文化圏全般に広まっている。白いエルフと黒いエルフに分けられ、白いほうは善で黒は悪だと思われていた。白いエルフ(北欧ではリョースアールヴ)は人間に好意的で、姿は美しく繊細で、草の上で踊ったり木の葉の間に座ったりする。彼らの踊った後は草に円形の後が出来るが、そこに入ってはならない。エルフの国みたいなのも作っている。デンマークの場合、エルフはもう少し醜く、男は老人のような姿をしていて、女は美しいが背中はすり鉢のようにへこんでいる。エルフに分類される妖精はホブゴブリン、ゴブリン、ブラウニー、ドワーフ、トロル、ケルピーなど。
英語文献での初出は『ベーオウルフ』で、Ylfeとある。
参考資料 - 資料/13: s.v.
