地域・文化:西ヨーロッパ
※「シュナーベルロイテ」はドイツ語。
ラテン語の『ゲスタ・ロマノールム』(13世紀末~14世紀初頭)に紹介されている怪物の一つ。首が長く、嘴がある。同著によれば、裁判官は鶴のように長い首を持つべきで、そうすれば言葉が出てくるまでに長時間の思考が出来るから、慎重な判決が出来る、とのことである。
15世紀以降のドイツでは、このシュナーベルロイテの図像がかなり人気だったらしい。
「鶴首人間」は12世紀の『エルンスト公』(Herzog Ernst)が初期の例と思われる。