シュリオ

Sylio

地域・文化:フランス


 フィリップ・ド・タオンの『動物誌』(12世紀初め)に見える、トカゲのような小さな動物。火が熾ると、たちどころにそれを踏み消してしまうという。グリュリオは非常に冷たく、寒冷的な本性を持っているため、こういうことになるらしい。

 フィリップ・ド・タオンの英訳をした19世紀のトマス・ライトが用いた写本では頭の部分が欠けていて-ylioになっており、彼はそれをグリュリオ(Glylio)と復元したが*1、「シュリオ」が原型に近いようである*2。語源的にもラテン語のstilio(サラマンドラを意味する)の崩れたものとみなせる。

関連項目


参考資料 -


*1 資料/981:97
*2 資料/982:53.

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