フォルミコレオン

Formicoleon

地域・文化:西欧


 ../ミュルメコレオンのこと。

 中世初期、セビーリャのイシドルスが著した『語源論』第12書「動物について」第3章には次のようにある。
 フォルミコレオンは、蟻のライオンか、少なくとも蟻とライオンが同時になっているというところからその名(蟻formicaライオンleon)が由来している。小さな生き物であり、蟻に対して非常に敵意がある。フォルミコレオンは砂の中に身を隠し、穀物を運んでいる蟻を殺す。ライオンと蟻、と呼ばれるのは、他の動物にとっては蟻だが、蟻にとってはライオン[のようなもの]だからである。*1

イシドルスが書いているところから推測すると、彼は「蟻ライオン」を合成獣だとは考えず、ライオンのように凶暴で捕食性のある蟻のことだ、と解釈していたらしい。

関連項目


参考資料 - [[資料/


*1 文献/499:227.

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