*ラワトヤー [#a7169e59] CENTER:&size(25){Lawatyā&br;لوتيا}; 地域・文化:アラビア ---- ルーティヤー(Lūtiyā)という翻字もある。~ A・J・ウェンシンクは、لوتياはلويتاの間違いであろうとした(([[資料/1020]]:3n4.))。この場合、母音のつけかたにもよるが、'''liwyatā'''や'''Lūyatā'''などと再構することができ、より語源の[[レヴィアタン>悪魔学/レヴィアタン]]に近くなる。 A・J・ウェンシンクは、لوتياはلويتاの間違いであろうとした(([[資料/1020]]:3n4.))。この場合、母音のつけかたにもよるが、'''liwyatā'''(アラビア語らしくない響きだが)や'''lūyatā'''などと再構することができ、より語源の[[レヴィアタン>悪魔学/レヴィアタン]]に近くなる。 大地を支える構造体の下部に位置する、超巨大な魚。 アッ=サラビーの『預言者列伝』によると、アッラーは、大地を支える天使のもとに、七万の角と七万の脚のある[[牡牛>../クユーター]]を天国から送った。しかし届かなかったので、アッラーはさらにエメラルド(その厚さは徒歩で五千年かかえるほど)を送りだし、牡牛の背中と耳のあいだに置いた。そうして足場ができた。~ この牡牛の角は大地の端のほうへと伸びており、神の玉座のもとにまでいっている。牡牛の鼻の穴は海につながっており、一日一回呼吸する。そのため潮の満ち引きが起きる。~ しかし牡牛の足を支えるものがなかったので、アッラーは、七つの天と七つの大地の厚みに匹敵するほどの緑岩を創造して、足場とした。しかし岩を支えるものがなかったので、アッラーは巨大な魚を創造した。その名はラワトヤーだが、[[../バフムート]](あるいは[[../バハムート]])とも[[../バルフート]]とも呼ばれる。その魚の上に岩を乗せた。ラワトヤーは海におり、その海は風の上にある。 **関連項目 [#h76b8200] -[[../バハムート]] -[[キーワード/世界]] [[キーワード/魚]] ---- 参考資料 - [[資料/1007]]:36-37; [[資料/1008]]:338