*ファネシイ [#v22b3ed3]
CENTER:&size(25){Fanesii, Phanesii};

地域・文化:ローマ

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 プリニウスの『博物誌』4.95によると、黒海のさらに東方にファネシイという島があって、そこに住む人々は非常に巨大な耳を持っている。その耳は、彼らの身体全体を覆えるほど大きいという。その他の点でファネシイの人々は裸身である(([[資料/967]]:192-193.))。ソリヌス(『特筆すべき事物の集成』19.8)もだいたい同じことを述べている(([[資料/984]]:93-94.))。彼のばあい、写本によってフェネシイ(Phenesii)、ファンネシイ(Fannesii)などバリエーションがある。~
 セビーリャのイシドルスは同じ種族のことを[[パノティイ>西欧/パノティイ]]と呼んでいる。

 ポンポニウス・メラは『地誌』第3巻56で、ヨーロッパ北方の島にヒポポデスとともに「サンノリ人」(Sannali)を紹介している。彼らはやはり耳が身体を覆いつくせるほど巨大なので、衣服が必要ない(([[資料/988]]:164-165.))。
 ポンポニウス・メラは『地誌』第3巻56で、ヨーロッパ北方の島にいる種族として、ヒポポデスとともに「サンナリ人」(Sannali)を紹介している。彼らはやはり耳が身体を覆いつくせるほど巨大なので、衣服が必要ない(([[資料/988]]:164-165.))。
英訳などではPanotiiとなっているが(([[資料/989]]:117.))、P・パローニが述べるように(([[資料/988]]:412; [[資料/990]]:356. Cf. [[資料/991]]:491-492n.))、これはおそらくもともと現地語だったのだろうし、あえて語形が全然違うイシドルスにテクストを「修正」する必要はないだろう。
**関連項目 [#ndde496f]
-[[西欧/パノティイ]]

-[[キーワード/怪人]] [[キーワード/耳]]
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参考資料 - [[資料/24]]:

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