*ガイアスカタス [#n4916386]
CENTER:&size(25){Guyascutus &br;};

地域・文化:合衆国

 異称は多く、サイドワインダー(Sidewinder)、ハンカス(Hunkus)、リカブーラッカー(Ricaboo Racker)、サイドヒルギャンガー(ギャンジャー?Sidehill ganger)、プロックグィンター(Prock gwinter)、キューターカス(Cuter-cuss)などなど。
  

 この妖怪(怪物?)に関する話の粗筋は、以下の通り。~
 ある日、地方の片田舎に二人の兵隊がやってくる。この2人は見世物を見せてあちこちを巡業していたらしい。彼らは言う、~
 「私たちは、これから、あるとても珍しい生き物を見せます。見たい方は料金をこちらに払ってからきてください」~
 兵隊の一人がガイアスカタスと呼ぶその生き物は、実はとんでもなく恐ろしい生き物だった。一人は小屋の中の生き物が見えるところに立っていたが、観衆たちからはカーテンに隠れてそのの姿は見えなかった。観衆の前に立っていたもう一人の兵隊は、ガイアスカタスがいかに恐ろしいかを彼らにとくとくと説明した。その説明の間にもカーテンの裏からは恐ろしい唸り声、引っかく音がする。そのとき、裏の兵隊の平然としていた顔が、見る見る、青ざめていった。~
 兵隊その1「ガ、ガイアスタスカタスタスカスガ、ニゲターーーーー!」~
 兵隊その2「逃げろ! こいつが逃げたら大変なことが起こる! はやく、出来るだけ小屋から遠ざかれ!」~
 蜘蛛の子を散らすようにいっせいに逃げ惑う観衆たち、そして、一応、逃げたふりをする兵隊たち。~
 兵隊たちは、料金だけもらって、そそくさと次の巡業地へ赴いた。

 リチャード・バーバーとアン・リッチズは『空想動物辞典』の「ガイアスカタス」の項目で、このアイデアはトマス・ブラウンの『伝染性謬見』('''Pseudodoxia Epidemica''', 1646)から来たのかもしれない、と推測している。ブラウンは「アナグマの脚は、片方がもう片方よりも長い。この意見はおそらくそこまで古くはないだろうが。しかし非常に一般的だ」と言っている。プロックグインターがガイアスカタスの別称の一つだとすれば、アナグマ(brock)がこの物語の底辺にいるのかもしれない、ということである[266: 79]。

**関連項目 [#d9956933]
-&br;

-眼
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参考資料 - [[資料/266]]: 78-79

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