*ヤクルス [#d0b0489a] CENTER:&size(25){Jaculus, Iaculus}; 地域・文化:西ヨーロッパ ---- 「投槍」。~ ジャキュラス。~ 翼のある巨大な蛇。2本の前脚があるとされることもある。ローマの詩人ルカヌスの『内乱』第9巻や中世の動物誌に言及されている。~ ヤクルスは獲物をとらえるとき、まず木に登り、枝につかまる。有望な獲物が近づいてくると飛び降りて背中につかまり、牙を首に突き立てる。ヤクルスの名はこの行動から来ている。 ルカヌスはまずリビアに棲む危険な蛇の一種として「空を飛ぶヤクルス」と言及し、次のようにその害を謳っている(([[資料/963]]:246, 253))。 ルカヌスはまずリビアに棲む危険な蛇の一種として「空を飛ぶヤクルス」と言及し(IX, 720)、次のようにその害を謳っている(IX, 822-825)(([[資料/963]]:246, 253; [[資料/964]]:251, 255))。 さらに、見よ、遠く離れた、実のならぬ木の上で身を構える蛇がいた。 アフリカではヤクルスと呼ばれたその蛇は、一閃、パウルス[兵卒の一人]に 飛びかかると、その頭を貫き、額から抜け出て、逃げ去った。 **関連項目 [#ndde496f] -[[../イアクルス]] -[[キーワード/蛇]] ---- 参考資料 - [[資料/334]]:193