オトリクノイ†
Ōtoliknoi
Ωτόλικνοι
地域・文化:古代ギリシア
オートリクノイ。
最初にインドを訪れたとされるギリシア人スキュラクス(前5世紀前半)が報告する、インドの怪人種。字義的には「もみ殻を吹き分ける扇のような耳の者たち」。同時に紹介されているスキアポデスがその巨大な脚を持ち上げて日差しを避けるのに対して、オトリクノイのほうは非常に巨大な耳を傘代わりに使って日差しから身を守るのだという。
スキュラクスの著作は現存しておらず、上記の情報は彼を間接的に引用するビザンツの作家ツェツェスの『キリアデス』VII.631-636によるもの。この文献以外にオトリクノイについて書かれているものは存在しない。
関連項目†
参考資料 - 資料/149: 85; 資料/975:264; 資料/976:F7b