ブロラハン

Brollachan

地域・文化:スコットランド


 フーアの子供の妖精。眼と口はあるが、そのほかの形ははっきりしない。「ぼく」と「あんた」の二言しか言うことができず、他に何も言うことはできなかった。
 西ハイランド、サザーランドに伝わる物語。
 グレンの粉引き小屋に、1人の、手足が不自由な男が住んでいた。彼は粉引き小屋の人や近所の人の好意にすがっていた。彼らは小屋を去るときに、手のひら程度のものをあげていたのである。
 そんなある夜、フーアの息子ブロラハンがやってきた。ブロラハンは暖炉に身体を横たえた。男が残り火に新しい燃料(泥炭)を放り投げると、それが燃え広がってブロラハンは大火傷をしてしまった。息子の叫び声を聞いたヴーア(フーア)がすぐにやってきた。「ブロラハン! 誰がやったんだ!」でも、ブロラハンは「ぼく」「あんた」しか言うことができなかった。「誰かがやったんなら仕返しをしたんだけどね」彼女はそう言った。
 その間、男はずっと小屋の中に隠れて神に祈っていた。そのおかげかどうか、男に気付かないまま、フーアたちは小屋から出て行った。しかし親子はまだ怒り狂っており、たまたま歩いていたと思しき女性を追いかけた。女性はなんとか家にたどり着いたものの、フーアにかかとをつかまれて引きちぎられてしまい、その後の一生を不自由な脚で暮らさなければならなくなってしまった。

関連項目


参考資料 - 資料/273:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:31:05 (4350d)