シャルキワリ

Šarkiwali-
(šar-ki-wa-li-iš)

地域・文化:ヒッタイト


 ナッキウと深い関連があるとされる語。悪霊。古期~中期ヒッタイト文書に現れる。
 正確な言葉の意味は不明である。『シカゴ大学ヒッタイト辞典』はシャルキワリを形容詞として、語義を「復讐に燃えた(?)」「報復を探す(?)」とする。既知の事例のうち一つはナッキウに関するものだが、もう一つは嵐の神ジパランダ(Zipalanda)に冠するもので、その文章はどうやらジパランダの怒りを静めるための文脈にあるらしい。
 ナッキウとの関連においては『ヒッタイト語辞典』はたとえば「突然死、復讐に燃えた(?)ナッキウ霊;同上(……を除去せよ)、血塗られたU.GUR;それは風邪と肉の炎症を持ち去るであろう」という風に訳している。そのほかにもいくつか似たような文脈でこの語が出ているが(たとえば「復讐に燃えた(?)ナッキウ霊は燃えよう」「我、復讐に燃えた(?)ナッキウ霊を消し去る」)、これらをまとめて「神あるいは悪霊の怒り」であるとして、ローマ宗教のフリアエたち(復讐の女神)のようなものだろう、としている。とはいえナッキウと同時に用いられているときはジパランダのときよりも名詞化されており、シャルキワリ自身がナッキウと関連した存在である語となっている、とも指摘している。『ヒッタイト語辞典』以外の論文においても定義は固まっておらず、名詞だと解釈した場合は「病気の一種」だとか「傷をもたらす悪霊」だとか、いくつかの説があるようだ。

関連項目


参考資料 - 資料/457:S2.267-68


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Last-modified: 2008-08-26 (火) 12:23:29 (4013d)