ウーストレル

Ustrel

地域・文化:ブルガリア


 ブルガリアの怪物。牛を餌食とする。土曜日にキリスト教徒から生まれ、洗礼を受ける前に死んだ子供の霊だと考えられた。埋葬の9日後、墓場から這い出し、牛の群に襲いかかる。
 ウーストレルは10日もすると地上に留まっていられるほど強力になり、動物の角の間や雌牛の股間に住み込む。そして、太った健康な牛からやせた貧弱な牛へと取り憑き、通った後には死体が残るといわれる。ウーストレルが浄火を通ると炎は消えるが、近づくとウーストレルがその人の家まで取り憑くので、誰もその火に近づいてはいけない。ウーストレルは取り残されると、狼の餌食となり、めでたく退治される。

関連項目


参考資料 - 資料/79:


トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:23:43