ヴァルコラキ

Varcolaci

地域・文化:ルーマニア


 ルーマニアの吸血鬼で、その中では最強の部類に入る。ヴァルコラキの姿は伝承によって異なり、犬より小さいとか、ドラゴンだとか、口のたくさんある獣であるとかいわれる。ヴァルコラキになる人は、洗礼を受けていなかった子供や神に呪われた人、未嫡出児、真夜中に蝋燭なしに糸を紡いだ女性、粥を攪拌する棒を暖炉に投げ込んだ人、あるいは日没時に家の中を掃除し、塵や埃を太陽に向かって掃いた人など、さまざまな伝承がある。
 ヴァルコラキは、顔が青ざめ、皮膚が乾燥した人間にも変身する。そして、自分の身体を深い眠りの状態に落とし、魂を遊離させて日食までおこす。また、真夜中に紡ぎ糸の針に乗って移動し、糸の続く限りどこまでも行くことができる。

関連項目


参考資料 - 資料/79:; 資料/174:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:40:22