カルカダン

Karkadann
كركدنّ

地域・文化:アラビア


 別名:カルドゥン(Kardunn, كردنّ)、カルカンド、カラカンド、カラカンダ、カルカダーン、カズカザーン、カルガダン、カルグ、アル=ヒマール・アル=ヒンディーなど。以上に挙げた別名は、単にサイを意味することも多い。
 ペルシア語では、カタカナ表記は同じだがつづりは違ってカルカダン(Karkadan, كركدن)。最後の文字ヌーンにシャダがついているか否か。

 一角獣のこと。現代ではサイのことを意味するようだが、現実のサイを見たことのなかった中世のアラビアやペルシア、トルコなどイスラーム文化圏では(アル=ビールーニーとイブン・バットゥータによる報告を除く)、ヨーロッパのユニコーンのような幻想動物であるとされたり、オオカミ、アンテロープに一角が生えたような存在であるとされるなど、多様なイメージが想像されていた。
 伝説の中ではイスカンダル(アレクサンドロス大王)と戦うなどしている。

 カルカダンという語はアラビア語文献よりも古く古代ギリシアのメガステネスがカルタゾノスとして記録している。中国語の角端と関連があるという説もあるが、語源はサンスクリットのカドガであると考えられている(3つとも、一角獣のこと。カドガはインドサイ)。

関連項目


参考資料 - 資料/485


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Last-modified: 2008-08-22 (金) 03:19:48