耳の大きな種族の伝説は、おそらくインドを発信源として東西に伝播していっている。インドではカルナプラーヴァラナの話が伝わっているが、おそらくインドに行った古代ギリシア人がそれを伝え聞き、オトリクノイファネシイとしてヨーロッパ世界に伝えた。それはプリニウスやソリヌス、名称をパノティイに訂正したセビーリャのイシドルスらにより中世キリスト教世界にも広まり、『アレクサンダー大王ロマンス』などに組み入れられた。さらにペルシアでも蛮族の一種ゲリームグーシュとして知られていた。また、アル=ビールーニー『インド誌』を通じてアラブ世界にも伝わったようだが、音訳であり、どれだけ知られていたのかはわからない。他方で、東方にも、『正法念処経』を通じてチベットや漢字文化圏にもカルナプラーヴァラナは翻訳されて伝わったが、西方ほどは普及しなかったようである。しかし仏典が伝わる前の『山海経』にはすでに聶耳国の伝説があった。この伝説がインドのそれと関連するかどうかは不明である。
 耳の巨大な精霊についてはさらに分布を広げることができる。


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Last-modified: 2013-10-03 (木) 13:08:02 (2936d)