パノティイ†
Panotii
地域・文化:博物誌
「すべて耳」という意味のギリシア語がラテン語化したもの。
セビーリャのイシドルスによると、スキュティアにはパノティイという
人々がいて、その耳は非常に大きく、全身をそれで包むことができるほどだという。イシドルスは語源としてギリシア語のpan, πᾶν「すべて」とota, ὦτα「耳」を合成したものだ、と論じている(『語源論』XI.3.19)*1。
ローマのプリニウスやソリヌスはパノティイではなく「ファネシイ」と綴っている。ポンポニウス・メラは「サンナリ」としている。
関連項目†
参考資料 - 資料/24: