ステガノポデス†
Steganopodes
Στεγανοποδες
地域・文化:古代ギリシア
「蔭足族」。
異人種の一つ。前7世紀ごろの抒情詩人アルクマン(断片148)がステガノポデスに言及していたということをストラボンが『地誌』第1巻2章35節で述べているが、断片的にしか引用されていないので、それ以上の情報はない。ストラボンは同じ個所で頭が犬になっている../キュノケパロイや小人族../ピュグマイオイ他の「神話的な」種族とステガノポデスを並べているので、何らかの奇妙な形態の人種だったということは推測できる。
「ステガノ」は「覆う」とか「隠す」という意味であり、「ポデス」は「脚」なので、直訳すると「覆う脚のもの」という感じになる。これはスキアポデスが一本しかないが巨大な脚を上にあげて日差しを避ける覆いとして使うという伝承を連想させるものなので、どうもステガノポデスも同じように脚が一つしかないが巨大なのでそれで自らを覆うという習俗を持っていたのではないかと考えられている。丹下和彦は本項目の冒頭にあるように「蔭足族」と和訳しており、ジェイムズ・ロムはweb-footと英訳している。
関連項目†
参考資料 - 資料/148:73-74; 資料/149:86; 資料/974:156-157.