ベル

Bēl
Βήλ

地域・文化:グノーシス主義


 ベール。
 語源は明らかに北西セム語で「神」を意味する「バール」(ベール)だろう(cf. バール)。

 キリスト教の教父ヒッポリュトスが『全異端駁論』のなかで引用しているグノーシス派の神話「バルクの書」では、悪の天使の一人。登場する神話については../ナースを参照のこと。原初の母性的存在エデムの子どもたる12人の天使の第四のものである。

 ギンザ文書の第1書第192章においては、アダムを誘惑する七人のデーウ(七惑星に対応する)として六番目にベールが挙げられている(他のものはシャミシュŠamiš、エストラーEstrā、ヌブーNbū、シンSin、ケーワーンKēwān、ネリグ。それぞれ太陽、金星、水星、月、土星、火星)*1

関連項目


参考資料 - 資料/955: 276; 資料/956:201


*1 資料/959:29

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Last-modified: 2013-09-11 (水) 20:14:17