クラーケン

Kraken, Craken, Cracken, Kraaken, Krakjen

地域・文化:北欧


 Sykraken, Sjökrakjen。
 ポントピダン(Pontppidan)の「ノルウェー博物誌(Förste Forsög paa Norges naturlïge Historie, 1752)」で有名になった。とはいえ、北欧の海に棲む怪物の存在自体はミルトンの『失楽園』(1667)でも知られている(ここでミルトンはこの怪物をレヴィアタンと同一視している)。
 ノルウェー沖に棲息している巨大な怪物。長さは1マイルに達し、一見すると浮き草の生えた島のように見えるほど。体中に海藻を生やし、巨大な蛇のような姿で想像された。しかし18世紀にもなるとこのクラーケンの正体はタコかポリプの一種ではないか、といわれるようになる。

 島のように見える巨大な怪物についての逸話は広く伝わっている。日本の『絵本百物語』、『アラビアン・ナイト』の「シンドバド物語」、10世紀インドのソーマデーヴァ『カター・サリット・サーガラ』「黄金城物語」、アイルランドの『聖ブレンダンの航海』など。

関連項目


参考資料 -


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