モルモ†
Mormo
Μορμώ
地域・文化:古代ギリシア
モルモー。
あるいはモルモリュケイオン(Mormolykeion、プラトンの『パイドン』77e*1、アリストパネス『女だけの祭』417)。
恐ろしい女の妖怪。子供たちはモルモに恐怖するという(クセノポン『ヘレニカ』第4巻第4章第17節*2)。エンプーサなどの仲間らしい。アリストパネスの喜劇ではゴルゴンの顔のことを何度かモルモと呼んでおり(『アルカナイの人々』582、邦訳では「妖怪」*3、『平和』475、邦訳では「お化け」*4)、少なくとも当時はゴルゴンと同じくらい恐ろしい顔をしていた妖怪であると考えられていた。また単に恐ろしいものを形容するときにも使われている(『騎士』694、邦訳では「鬼婆」*5)。
関連項目†
参考資料 - 資料/344: