ドラゴン

Dragon

地域・文化:英語


 現代では、一般に、爬虫類の姿をしており、コウモリのような翼が生え、手足があって鋭い爪があり、口には牙が並んでおり、蛇のような長くしなやかな尾を持ち、たまに角があるとされる怪物のこと。

 肌の色は、西洋の絵画では大抵緑色であり、腹は白い。うろこが生えているとされることもあれば、両生類のようにつるつるの皮膚であることもある。手足があると書いたが実際には手がなかったり手足もなくて翼だけあるドラゴンもいる。ただ、ほとんどの場合、口には鋭い牙が生え揃っており、舌がある。頭部はイヌのようにも見える。口からは火を吹き、空を自由に飛ぶことができる。ほかのどんな動物よりも力が強く、そしてまた、伝説の中では英雄の最大の敵でもある。基本的には一頭で洞窟や森の中など、人があまり近づかないところに棲んでいる。たまに、財宝などを守っていることもある。肉食性で、家畜や人間を食べる。大きさは千差万別で、絵画では1m程度のトカゲっぽいドラゴンが書かれることもあれば、象と戦う5,6mほどのドラゴン、また、世界と比べうるサイズのドラゴンも存在する。

 ドラゴンは、人間や神など「善」に対して悪意を持っている。特にキリスト教世界においてはドラゴンは悪魔の象徴であり、神や天使、聖人たちや英雄に退治される運命にある。ドラゴンは人々の平和な暮らしを阻害し、生贄を要求する。邪悪な魔法使いの手下となって悪事を働くこともある。しかしそんな邪悪な怪物を倒した人には多大なる栄光が与えられるため、英雄はほとんどの場合、少なくとも一回はドラゴンと戦うことになる。最初から人間の味方であるドラゴンは滅多にいない。あったとして、魔法使いの強大な力に屈して従っているか、小さくて人間が退治しようと思えばできなくもないドラゴンがいる程度である。たまに英雄の乗り物として働くドラゴンも存在するようだ。

 ドラゴンに付された象徴の数は限りがない。まず、大地の象徴。そのため、ドラゴンは洞窟に棲んでいるといわれる。また、地震はドラゴンが引き起こすとも言われる。大地に秘められた力を所有しているとも考えられる。水の象徴。ドラゴンの長い身体は流れる水を連想させるし、水辺に棲んで水源を独り占めしていることもある。力の象徴。どんな動物よりも力が強く、悪魔の象徴であり、人間にとっては最も手ごわい存在である。混沌の象徴。混沌とは、色んなものがなんの法則もなく無秩序に混ざり合っている状態である。人間社会は物事を整理して秩序だてることによって成り立つものであり、ドラゴンを退治することは、世界の状態を混沌から人間にふさわしい秩序だった世界にすることを意味する。

関連項目


参考資料 -


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Last-modified: 2010-12-25 (土) 16:58:40 (3591d)