アル・ミラージュ

al-Miʻrāj, Mi'raj
المراج

地域・文化:アラビア


 身体は黄色く、一本の黒い角が頭から生えているというウサギ。アル=カズウィーニーの『創造物の驚異』によれば、アル・ミラージュはその小さな体躯にもかかわらず、見ただけですべての野獣が逃げてしまうほど凶暴なのだという(これはアラビアの一角獣../カルカダンにも共通する)。
 同じくアル=カズウィーニーによると、イスカンダルが蛇を退治した後、インド洋に浮かぶ「海蛇島」(Jazīrat al-Tinnīn)の住人たちは彼にこの動物を贈ったらしい。
 その他、アッ=ダミーリー(1405没)の『動物の書』にも見られる。

 19世紀フランスの作家フローベールの『聖アントワーヌの誘惑』ではミラグとして登場する。

関連項目


参考資料 - 資料/485:66-67


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